〔042〕親不知 (605m)

兵庫県丹波市

2017年02月04日


兵庫100山に戻る

標高差:432m
Road Map :舞鶴若狭道を春日ICで下りて、R175を北上し大杉ダム湖に向かう。
Route Map:大杉ダム湖の北端から東尾根をピストンする。
兵庫100山』  一番苦手な踏み跡の無い積雪山歩きとなってしまった。    
半年振りの山歩きは兵庫100山の3巡目再開とする。山としてどこでも良かったが、積雪が少ないであろう標高の低い親不知とした。東尾根から登るのは7年振りとなる。
コースタイム:3時間27分(休息時間含む)
登り:1時間55分
下り:1時間27分
半年振りの山歩き
 冬に入り庭仕事は無くなり、まとまった雨も降らないので滝巡りも出来ず、少し暇になって来たので中断していた兵庫100山3巡目を再開してみようと思い立った。
兵庫のマイナー山は

  これまで何度も経験しているが、マイナーな低山には冬季、誰も登っていないことが多く、雪山では成りたくは無い先駆者になってしまうことがある。 雪山での
先駆者は良いことは何もなく、ルート探し、ラッセル等で苦労することしかない。
おやしらず
一度は止めて別の山に行こうかとも思ったが、途中で引返す覚悟で
9時40分に歩き始める。 登山口は駐車地から直ぐの所だ。
登山口に昔あった松茸山の注意看板が無くなっていた。
もう松茸は取れなくなってしまったのか。 気温は1℃、ガスが
切れれば暖かくなってくれるだろう。
今日は快晴の天気予報であるが、西脇辺りから大杉ダム湖までずーっと朝もやとなっており、濃い霧の覆われていた。 登山道を下見すると
積雪が少しあり、なんと登山道には踏み跡が一切なかった。 俺が今冬初のハイカーになってしまうのか。 一番苦手なパターンだ。
登り始めて直ぐに大倒木帯に出くわす。 行き成り倒木越えかと思った
が、登山道は倒木帯の手前で折れていた。 しばし、綴ら折れの登山道
を登る。
綴ら折れの道を終えると、略真っ直ぐな道で主尾根に向けて登って行く。
22分で東尾根に着く。 ここは大杉ダムの南側まで行く
登山道の分岐になっていた。
吹き溜まりの様な所では雪が深くなってきた。
積雪は凍結していないのでつぼ足で充分歩ける。
標高を稼ぐ毎にガスは薄くなって来た。
この後、晴れることを期待する。
尾根筋の登山道からは雪が無くなっており、
この先、楽勝パターンに思えたが・・・
38分にて山頂まで1.5km地点に着く。
W・B1枚の薄着で来たのだが、暑くなりここでW・Bを脱ぐ。
ガスを抜けて良い天気になって来た。
1時間丁度で”展望岩”に着く。
展望岩が山頂まで1kmの地点となっていた。
尾根筋からも登れる様ではあるが、少しは楽出来るトラバース路を進む。
”親不知”の展望はここ展望岩と山頂からしか得られないのだ。
前方のテッペンが平らな山は ”五台山”だろう。
展望岩と言いながら展望の半分は樹木で遮られている。眼下には抜けて来たガスが雲海となって広がっていた。大杉ダム湖は雲海の下となりまったく見えていない。
どの山を見ているのか判らないし、調べる気も無し。
尾根歩きとトラバース路歩きが半々の割合で出て来る。
積雪が少なく楽勝と思っていたが、段々と積雪量が増えて来て、
靴の沈み込みは20〜30cmとなって来た。
登山道は積雪で隠されているので、フラットな所に出ると進むべき方向
が判らなくなるのだが、要所にあるマーキングテープが頼りになる。
ヤセ尾根が出て来るが、雪は凍結していないので
何てことは無く通り抜けられる。
1時間25分にて山頂まで0.5kmの地点に着く。 無雪期ならとっくに山頂に着いている時間だ。 積雪の影響で随分と時間が掛かってしまっている。 終始見られるのはウサギとシカの足跡のみ。
緩く下り、緩く登り返して行く。 天気良く雪山を登っている感じになる。
この上には分岐があり、適所に道標があると感じた。
質素な道標に代わって来た。
記憶ではここが山頂への最後の登りだろう。綺麗な雪面に穴を開けながら登って行く。
山頂標識は随分と色褪せてしまっていたので、
8年前に撮影した標識を載せておきます。
1時間55分を要して ”親不知”(605m)に着く。 8年前の無積雪期には1時間12分で登っているので随分と時間が掛かったものだ。
山頂からの展望は南方向にあるのみ。 その展望の大半が樹木で隠されている。
南方向の展望はまったく感動の無いものであるが、見えているだけ有難い。
南東方向の展望も見えただけ有難いのレベルだった。
山頂はポカポカと暖かいが長居する気は無く5分程写真を撮って下山する。
複数人の踏み跡があれば、それぞれの登山道に歩いている場合が
あるので信用出来なくなるが、今日は道間違い無く登った
我が踏み跡だけなので、安心して追って行ける。
下山は自分の踏み跡を追って行く。
これで道間違いを防げ気持ちが楽に下山することが出来る。
ヤセ尾根に戻って来る。
トラバース路は斜めに積雪しており、気温の上昇と共に雪が緩んで来
て滑り易くなって来た。 まぁ、凍結していない分、文句は言えない。
ここは展望岩の少し上のピークであるが、複数の尾根が合わさっており、踏み跡が無ければ道間違いしてしまいそうな所であった。
下山36分にて ”展望岩”に戻る。 登り時には雲海で大杉ダム湖が見えなかったが、
下山時にはすっかり晴れ渡ってくれた。 しかし、湿度が高いのか見通しは良くない。
眼下に自車が見えていた。
展望岩からは親不知の山頂が見えなかったが、展望岩から少し
下った所からは山頂を見ることが出来た。 前回、下りに使った
山頂から伸びる西尾根も見えていた。
綴ら折れの道に戻って来る。
積雪が無くなれば踏み跡も無くなる。でも後は尾根筋を下るだけだ。
下山1時間27分にて登山口に戻り、親不知を終了する。
痛ましい倒木帯の手前をすり抜ける。
今日は昨日の恵方巻(実は鉄火巻き)の残りをお弁当として
持ってきた。 下山して日向ぼっこをしながらお昼にする。
大杉ダム湖の南端から見た ”親不知”。  大杉ダム湖では沢山の釣り人がワカサギ釣りを楽しんでいた。